キャラクター概要
役割 | サポーター |
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特徴 | 自分だけの音楽で味方にバフを付与するバッファー型サポーター。 自分を中心とした半径内の味方に様々な音楽と効果を与える。 |
属性 | 無属性 |
スキル
即興演奏 | 【パッシブ】 スキルを使用してノートを当てると霊感ゲージを獲得する。霊感ゲージが最大値になれば、スキルを強化できる状態になる。 強化したスキルを使用すると霊感ゲージがすべて消費される。ノート当てに失敗した場合、霊感ゲージの一部が返却される。 |
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ステージ掌握 | 【工学】 現在の銃器をシンセサイザーガンに切り替えてノートを有効化させる。ノートのタイミングに合わせて射撃またはスキルでノートを当てると自分に絶対音感効果を付与し、スキル威力をUPさせる。 |
楽しいステージ | 【特異】 継続時間中、スキル威力をUPさせる。 周りの味方に楽しいサウンド効果を付与し、継続時間中味方のスキル威力をUPさせる。 ※強化されると味方にスキルクリティカル率UP、スキルクリティカル倍率を追加で付与する。 |
心地よいステージ | 【特異】 継続時間中、ノートを当てて攻撃に成功するとMPを回復する。 周りの味方に心地よいサウンド効果を付与し、継続時間中味方のMPを1秒ごとに回復させる。 ※強化されると味方に即時MP回復、1秒ごとの回復を付与し、物資消費量DOWNを付与する。 |
愉快なステージ | 【特異】 継続時間中、ノートを当てて攻撃に成功すると霊感ゲージを獲得する。 周りの味方に愉快なサウンド効果を付与し、継続時間中クールダウンをDOWNさせる。 ※強化されると味方のパッシブ以外のスキルをリセットし、クールダウンをDOWNさせる。 |
スキン
ストーリー・能力
ストーリー
『音楽はアルビオンで許された唯一のデザートである』
アルビオン居住エリアの住民なら、誰もが一度は耳にしたことがあるフレーズだろう。常に物資が足りないアルビオンでは食糧ですら足りていなかったので、小さな飴玉一つ作るにも正式許可書の提出が必要だった。しかし、音楽には制限が設けられていなかった。一曲しか聴けないというルールもなく、一曲しか歌えないというの制限もなかった。音楽はまさにアルビオンで唯一許された、デザートの食べ放題のようなものだった。
そういう意味でルーナは完璧なデザートだった。
優れた歌唱力を持つルーナが歌い始めると、周辺は甘くて爽やかな空気に満ちた。落ち込んでいた人は楽しくなり、リラックスしたい時はルーナのささやくような歌声が集中力を与えてくれた。アルビオンにとってルーナの音楽は、必要不可欠な消費財に近かった。
司令部やマジスターはルーナの才能に興味を持った。単なる才能と決めつけるには、ルーナが住んでいる居住エリアの安定度は平均を大きく上回っており、そのエリアをパトロールする治安部隊の戦闘能力も以前に比べて大きく上昇した、など異例の報告が多かったのだ。司令部はルーナがアルケーを持っていると想定し、彼女に関する調査を始めたが、作戦は出だしからうまくいかなかった。まずはルーナを司令部に連れてくる必要があったため、人事担当者と護衛部隊が投入された。しかし、ルーナは自分のステージを邪魔してくる軍部の連中を不快に思い、奇声に近い歌を歌うことで彼らを無力化させた。多くの兵士がふらつき、一部はしばらくの間聴力を失ってしまった。
退治の末、捕まってしまったルーナはアルケー検査を受け、彼女は音波を自由に操るアルケー能力を持っている継承者であることが判明した。ルーナが歌う歌の音波を研究し、特定の音域が他人のアルケーに反応すると判ると、司令部はこれを戦術に利用するための仮説を立て始めた。ルーナの能力は確かに戦術的活用度の高いものだった。
問題はルーナの態度だった。正式に継承者訓練を終えた彼女が戦場に投入された日、戦場から復帰した継承者たちの反応はあまり良くなかった。ルーナの頻繁に変わる気分や予想できない突発的行動がその原因だった。それだけでなく、司令部の参謀たちが打ち合わせをしているにもかかわらず大音量の音楽を流して踊る彼女に対して、ネールやエンゾまでストレスを感じ初めた。予測できないトラブルメーカーのルーナに対するアルファの懸念はますます高まった。
かと言って、ルーナを簡単に追い出すこともできなかった。司令部としては一人一人の継承者が大切であり、一定の戦闘力を継続して上昇させる能力を持つルーナを手放すわけには行かなかったのだ。結局、アルファは特別措置を取ることにした。
『ルーナ・スイフト。君を継承者部隊に編成する代わりに、作戦に囚われぬ特別任務を与えよう。自由に歌って踊って良いぞ。ただし、条件がある。戦場に出て仲間たちに君の歌を聴かせるのだ。そうすれば歌を聴いて回復した仲間たちが熱い声援を送り、憎きバルガスのやつらを君の観客にすることもできるだろう。どうだ?』
ひょっとしてこれって、デビュー?
アルビオンに許された唯一のデザートであったルーナは、今やアルビオンを離れ、イングリスのスターになるチャンスを迎えた。断る理由はなかった。ルーナは大いに盛り上がり、アルファの提案を快く受け入れた。
『よし!イングリス全体を私のステージにして見せる!』
能力
アルケー増幅シンセサイザーガン
マジスターはルーナの音波が味方に被害を与える音域に達しないよう、コントローラーが装着されたスピーカーや専用スーツを製作した。しかし、楽器がないことに気分を害したルーナが指令を聞かなくなり、ルーナの機嫌が最悪になるとスーツのコントローラーが壊れて統制不能になった。マジスターもこのままでは自分たちの鼓膜が破裂してしまうと気づき、ルーナを落ち着かせ、至急開発に着手した。開発の目標は、結果物を可能な限り「楽器」に近い形にすることだった。鼓膜を守るために、開発はいつになく早めに終わった。専用武器のシンセサイザーガンは、ルーナが歌う曲ならどんな曲でもそれに当たる方程式に計算されると同時に、ルーナが集中すればするほどアルケーが増幅するように設計された。ルーナはこのシンプルな形の楽器がどうして自分の様々な曲に反応できるのだろうと不思議に思い、ステージに集中するほど自分の能力が増幅することが楽しかった。シンセサイザーガンを受け取ったルーナは、何事もなかったようにニコニコしながら研究室を出ていった。
『仕方ないか…音楽は、アルビオンで許された唯一の音波兵器だから』
– アルファ