キャラクター概要
役割 | 遠距離アタッカー |
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特徴 | 水分を凍結させて作り出した対物狙撃砲を使用する遠距離アタッカー。 大量の冷気を宿したビームと弾丸で敵を倒す。 |
属性 | 氷 |
スキル
安全距離確保 | 【パッシブ】 ヘイリーは敵と離れるほど銃器弱点倍率がUPし、近づくほど銃器弱点倍率がDOWNする。 |
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超低温弾 | 【次元】 前方の敵に超低温弾を発射してダメージを与え、対象を超低温状態にする。 超低温状態の敵を銃器で攻撃すると追加ダメージを与える。 |
フロストビーム | 【特異】 凍てつくビームを発射して敵に大ダメージを与え、対象を超低温状態にする。 また、対象の近くの敵をノックバックさせ、急速冷却状態にする。 |
冷たい怒り | 【次元】 ヘイリーが冷たい怒り効果を得る。この効果は徐々にスタックする。スタック数が増えるほど移動速度がDOWNする代わり、銃器とスキルのクリティカル率がUPする。効果中はノックダウンを無効化する。 |
極寒 | 【特異】 専用武器を装着する。専用武器で敵を攻撃すると追加で氷属性スキルダメージを与え、貫通力が大幅にUPする。弱点に命中するとMPを少量回復する。スキル終了時、発射した弾数に応じてクールダウンがDOWNする。 |
ストーリー・能力
ストーリー
『あらゆる任務ですべての敵を射抜き、全員生きて帰る』
第33狙撃隊のスローガンが達成された試しはなかった。どんな作戦でも、兵力の大半は命を落とすのが実状だった。そのせいか、部隊にはジンクスという名の噂が広まり始めた。その一、想定は必ず崩れる。その二、誰かは必ず見つかり、見つかれば必ず死ぬ。スローガンとは真逆のこの恐ろしいジンクスは、最年少隊員であるヘイリー・スコットの耳にも入ってしまった。
ジンクスから逃れたい切実な願いを胸に、ヘイリーが所属する第33狙撃隊と第16偵察隊はバルガスの要塞を捜索するために雪原地帯へ向かった。偵察隊の活躍により、ヘイリーと狙撃隊員らは良好な狙撃スポットに陣取ることができた。あとは偵察用のステルスドローンを飛ばすだけだった。しかし、ここで1つ目のジンクスが発動してしまう。サーモグラフィを装備しており人間の体温を難なく識別できるバルガス兵の一団が現れ、味方の位置が露呈したのだ。バルガスたちは瞬時に偵察隊員の位置を把握し、攻撃を加え始めた。ヘイリーと狙撃隊員たちはすかさず銃口を敵に向け、乱戦の中でターゲットがスコープに入るのを待ち続けた。
「くっ…!第33狙撃隊は…援護射撃を中止して退却せよ!早く逃げるんだ!」
ヘイリーは自分の耳に入った命令が信じられなかった。まだ生きている。生きて最後まで戦おうとする味方がいる。見捨てるなんてできない。ここで逃げるために軍人になったんじゃない。今まで一度も上官の命令に背いたことのないヘイリーだったが、今回ばかりは命令に従わないことを決意した。彼女は姿勢を正して目を瞑り、隊のスローガンを祈祷文のように唱えた。
『あらゆる任務ですべての敵を射抜き、全員生きて帰る』
『スコープに映る敵は1人残らず撃つ。そして全員で帰還する』数回の深呼吸を風に散らせた後、ヘイリーはゆっくりと目を開けた。凍てつくほど冷たい瞳が敵を正確に捉える。周りの音さえも凍ったような静けさ。一発、また一発。ヘイリーが引き金を引くたび、敵は糸が切れたように倒れ伏した。浮き足立った敵は慌ててサーモグラフィの感度を最大まで引き上げたが、彼女を見つけることはできなかった。そうしてバルガス部隊は見えない狙撃手によって全滅した。紛れもない勝利だ。ただの一度も達成されたことのなかったスローガンが、最年少のヘイリーによって実現した瞬間だった。上官にジンクスを破った感想を聞かれた彼女は、「嬉しいです。スローガン通りになったんですから」と、笑いながら答えた。そうして、ヘイリーを含む作戦参加者は全員無事に帰還を果たしたのだった。
提出された作戦報告書に目を通した司令部は、ヘイリーがあれだけのバルガスを狙撃する間、一度もサーモグラフィに感知されなかったことに疑問を抱いた。雪原で体温が下がっていたとはいえ、サーモグラフィに全く映らないほどではないはず。アルケーでも持っていなければ説明がつかない状況だった。結果、アルケー因子検査を受けたヘイリーは、自らの体温を極限まで下げることができ、弾丸の代わりにアルケーを凝縮して撃ち出す『過冷却アルケー』の能力を持っていたことが判明した。これによりヘイリーは、慣れ親しんだ狙撃隊を離れて正式な継承者となった。しかし継承者となった今も、彼女は第33狙撃隊のスローガンを唱えつつ、伝説を紡いでいくことを心に誓っている。
『あらゆる任務ですべての敵を射抜き、全員生きて帰る』
能力
過冷却対物狙撃砲「ピアシングスパイク」
銃にしては大きすぎて、大砲に分類するには精度が高すぎるこの武器は、ヘイリー専用に開発されたワンオフの精密兵器であり、通常の攻撃では敵を制圧できない場合に備えた最後の戦術的手段である。開発時に司令部が求めたスペックは、人類が対峙するあらゆる敵の装甲を一撃で貫通できること。当然、このような性能はほぼ実現不可能であり、将来的にも実現する可能性は低いと思われた。しかし、歩く氷核のようなヘイリーと彼女の息吹でチャージされる過冷却極低温アルケーは、現存するすべての装甲材を瞬時に凍結させ、粒子単位に粉砕することができる。要求スペックを軽々と上回る強大な火力と精度が、ヘイリーにはすでに備わっていたのだった。
『敵の心臓に君の冷たい怒りを突き刺すには、これに勝る武器はない』 – アルファ